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素材辞典

イチゴ

イチゴ

みずみずしい赤い色と愛らしい姿のせいでしょうか、イチゴは数あるフルーツの中でもアイドル的存在です。粉やバター、クリームなどとの相性も抜群で、イチゴを使ったお菓子はいつも大人気。甘酸っぱい味と香りで、お菓子の魅力をグンと引き立ててくれます。

洋菓子はもちろん、実は”あん”とも相性ぴったり

いまや一年を通じて手に入るイチゴですが、旬は春から初夏にかけて。少々不ぞろいでも、小粒でも、出盛りのものは味も香りも良く、お菓子作りに向いているようです。
春の日差しをたっぷり浴ぴて育ったイチゴを、粉やバター、クリームと組み合わせて、ショートケーキに、タルトに、ババロアに、ムースに…。生でも、熱を加えてジャムやソースにしても組み合わせることもできるため、洋菓子に欠かせない素材ですが、最近は和菓子にもわれるようになりました。代表はイチゴ大福。昔ながらの大福餅が、一粒の実によって、甘酸っぱい香りに清ちたさわやかなお菓子に変身してしまうのですから、イチゴの力は大したものです。

清少納言の美意識にもかなった愛らしい実

日本では昔から野生のイチゴを食べており、清少納言も『枕草子』に「あてなるもの(高貴なもの)」として「いみじううつくしき稚児(ちご)(可愛い童子)の、いちごなど食ひたる」と書いています。今の私たちが食べているものとは違う、草イチゴか木イチゴのようなものだったと思われますが、当時の人びとにとっても、愛らしい赤い実は特別にステキな食べ物だったのでしょう。
現在のような栽培イチゴは、北アメリカの野生種と南アメリカ・チリの野生種の交雑種をもとに、18世紀中頃にオランダで作り出されたものが、ヨーロッパやアメリカで広まったといわれています。日本に伝わったのは江戸時代末期で、オランダ人が長崎に持ち込んだのが最初とか。本格的な栽培は、明治時代になってからのことで、数多くの品種がヨーロッパやアメリカから輪入されるようになり、栽培技術の進歩とともに、優れた品種が作り出されるようになりました。

ヘルシー派にうれしいビタミンCと食物繊維

イチゴには意外に強い繁殖力があります。イチゴが育ち実がつく頃になると、親株から這うように枝が伸び始め、その先の節からまた根が出て増えていきます。キリスト教では、他の植物と一緒に植えてもすくすくと育つことから、周囲の悪に染まらず自己を全うする”正義”の象徴として使われました。また、聖母マリアが好んだため、マリアに捧げる果実とされています。旺盛な生命力の賜物か、イチゴはさまざまなフルーツのなかでもずば抜けてビタミンCが多く、6〜7粒(100g)で1日に必要な摂取量がカバーできるほど。食物繊維も豊富なので、ヘルシー派のお菓子作りにぜひおすすめしたい素材です。

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みんなが大好きなフルーツだから イチゴをもっと知りたい

ゴマのような粒々が本当の実

イチゴはバラ科の多年草。一般に実と呼ばれているのは花托が肥大した部分で、本当の実は、果肉の表面に無数に散らぱっているゴマのような種子です。生のイチゴは日持ちしませんが冷凍に向きます。新鮮なうちにヘタを取り除いて冷凍保存しておいたものは、加熱するお菓子の場合、生のものとほとんど変わらない風味に仕上がります。

東の女峰、西のとよのか

品種改良によって次々に新しい品種が生み出されていますが、現在(1997年4月)のところ、東日本で栽培の多い「女峰」と、西日本で栽培の多い「とよのか」が人気を二分しています。女峰は円錐形で甘味、酸味が強く、どちらかといえぱデザートに。とよのかは、円錐形または球形で甘味、酸味のバランスがとれ、生食に適しているとされています。

原種に近いイチゴも人気?

イチゴはフランス語でフレーズ。フランスでは日本のような大きな栽培イチゴのほかに、フレーズ・ド・ボワ(森のイチゴの意味)という原種に近い小さなイチゴも売られています。英語ではワイルドストロベリーと呼ぱれるもので、非常に香りが高いので人気があり、お菓子の材料としてよく利用されます。日本では農作物としては作られていませんが、園芸用に苗などが売られています。プランターで育てて、お菓子作りに使ってみるのもいいかもしれません。


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