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神戸からの手紙

北野にオリーブ園が?

オリーブ

神戸には「日本で初めて」というものがたくさんあります。このページでも以前にご紹介した、映画や食堂車、洋家具やゴルフはそれぞれに有名な事柄ですが、北野町にオリーブ園があり、そこで、日本で初めて国産オリーブの実の塩漬け・搾油が始められていたという事実はご存じでしょうか。最近ではイタリア料理ブームも下火になったとはいえ、今でも月平均2千トン近くが日本に輸入されているオリーブ油。
世界一の生産量と輸出量を誇るのはスペインです。スペインには2億本ものオリーブの木が植えられているというのですから、これはもう桁違いな話ですが、オリーブを育てるための気候条件として、  

 *暑く乾燥した夏があること。
 *寒くて短い冬があること。
 *軽く雨が降る春があること。

などが挙げられるとのこと。すべてが合致するとはいえなくとも、なるほど、神戸の温暖な気候は当てはまります。今では瀬戸内海の小豆島がこの条件に最も適うところとしてオリーブの栽培が島の重要な産業のひとつとなっているのも、頷けますね。

オリーブ

さて、明治政府は殖産興業政策のひとつとして、東京でオリーブ、レモン、ユーカリなどのいわゆる暖地植物を試験植樹していましたが、東京は冬の気温が低いため適さず、全国に適地を求めた結果、明治12年に神戸が選ばれ、山本通りでオリーブの栽培が始まります。官営のオリーブ園です。もちろんその他にもアメリカ産の小麦、大麦、綿花、ゴム、エンドウなど様々なものが試験栽培されていましたが、オリーブがいちばん神戸に合っていたのでしょう。明治15年には前述のように、採れたオリーブの実の塩漬けの販売や搾油を始めています。

明治16年になると、当時はまだ山野だった県庁の北東、現在の北野・山本通り界隈のなだらかな斜面地3ヘクタールに植樹し「神戸オリーブ園」として開園しています。しかし、県庁に近かったことで、徐々に人家が増えていった土地事情もあって明治29年には廃園を余儀なくされました。
神戸産のオリーブ油はどんな味がしたのでしょうか。残念ながら、このことに関する資料はないようです。楠公さんでおなじみの湊川神社の宝物殿の前には一本のオリーブの樹が植えられています。これは明治10年、パリ万国博で日本館長をしていた前田正名がフランスから持ち帰ったものの中の一本で、日本最初のオリーブの樹と説明されています。

参考文献 : 「神戸雑学100選」(金治勉・先崎仁) 、神戸新聞総合出版センター、 「神戸はじめてSTORY」他
各種インターネット


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