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神戸からの手紙

おいしい水の話

◆神戸の水道

神戸市の美しさを象徴する緑豊かな六甲の山々、海に向かってなだらかに傾斜する陽のあたる坂道、東西に伸びる海岸線、海の手の街、山の手の街、これらの姿がこと”水”の話になると皮肉なことに市民生活においてはいずれもマイナスに作用しています。この地形のために、市街地がたったの3割、あとの7割は起伏のはげしい山間部や丘陵地帯の広大な面積の中に家が散在している状態。また海岸線近くまで追る山肌は海抜0メートル〜300メートル(市内全域)まで住宅を配置させてしまっての数という具合。一説には神戸市の人口はこの水問題があったゆえに伸び悩んだとも言います。
神戸市の水道は日本で7番目の水道として明治33年(1900年)にできました。市内に大きな川や湖などがないため、布引、烏原、千刈の3つの貯水池をつくって水をためていますし、市内を流れる住吉川などの小河川や新幹線のトンネルから湧きだす水も利用しています。神戸の玄関新神戸駅のすぐ近く、源平の昔から名勝の地としても名高い「布引の滝」に流れる水は神戸市の水源のひとつ布引貯水池から出ているのですが、この水もその下流で浄水場に回収され水道水に生まれ変わっているのが神戸の水事情。 しかしこれらの自己水源すべてを合わせても神戸市民150万人の水需要はとても賄いきれません。1日の供給能力の四分の三を遠く淀川に仰いでいるのが現実です。

布引の滝 全国名水百選に選ばれている布引の滝。
雨量が少なく滝の水もか細い。

◆神戸ウォーター

神戸市といえばおいしい水で有名。これとの関係はどうなのでしょう。世界の船乗りは赤道を越えてもくさらない水として「神戸ウォーター」を競って買い求めたというのが明治の昔からの謂(いわ)れですが、それは宮水のように六甲山の地下で自然ろ遇した水であり、それで足りていた時代の話です。
水に悩む神戸は歴史的に淀川の水系に頼らざるを得ませんでしたが、この水の貴重さ、希少さを知っているがゆえにおいしい水作りにはこだわりがあります。中でも神戸の自己水源である3つの浄水場では活性炭処理施設で臭いを消した後、さらにろ過池では炭の層と砂利の層でろ過を行います。
この炭には最も効率の高い無煙炭を使用しているとのこと。さらに神戸の水はおいしい安全な水をめざして水道法の検査墓準46項目に独自の視点を加え、実に120項目のチェックを行っているのです。
震災に際しては、ライフラインの要として復興の第一とされた水。今神戸市は震災の経験と貴重な歴史を元に、10週間かかった応急復旧期間を4週間に縮めると共に、耐震化を進め、一方で応援を仰ぐ淀川水系の水を徐々に高度浄水処理水に切り替えつつあります。どこででもおいしい〈神戸ウォーター〉を味わえるのも遠い話ではなさそうですね。

資料/神戸市水道局「神戸”水”物語」他


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