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お菓子にまつわるいい話

水の王国3 きれいな水

かつて、7つの海を駆けめぐり あらゆる国の水を知りつくした外国の船員たちに日本の水は『世界一』と称されていました。ところが最近になって、そんな山紫水明の国・日本の水が深刻な汚染に苛(さいな)まれているというニュースが盛んに報じられています。特に、私たちの最も身近な存在である水道水に関しても、味の低下・異臭・化学物質の混入など、さまざまな問題が続出しています。日本の財産ともいえる、あの「きれいな水」はどこへ行ったのか。これからの水資源はどうなるのか。今回は、そんなエコロジカルな観点から水を見つめてみたいと思います。

今、水道水が危ない!?

「水道水に不満」は全体の85%も

ミネラルウォーターや浄水器の売上げが急激に伸びているこのごろ。それは裏を返せば、水道水への不満や不信感が日に日に大きくなっていることの証拠だともいえます。現に水道水に関するある調査によると、「水道水に満足」と答えた人は「やや満足」を合わせても全体のわずか7%。85%もの人は現在の水道水に対して不満を感じているようです。その不満の原因のトップは「味がまずい」で65%、次いで「臭い」の52%。カルキ、トリハロメタン、鉄さびなどの混入による「安全性に疑問」を感じる人も25%に上ります。(複数回答)またこうした水道水への不満を解消するために「現在浄水器を使用している」のは4人に1人に上り、「以前は浄水器を使っていた」人と合わせると、約半数近くの人が浄水器のお世話になった経験があるという結果がでています。

水がまずくなった3つの理由

ではなぜ、水道の水がそこまで人気を落としたのでしょうか。それには3つの大きな理由が考えられます。

まず一番は、やはり水源の汚染でしょう。湖や貯水池などの水源が汚れると、藻類が大繁殖し、アンモニアが発生します。藻類はカビ臭を生み、アンモニアを消毒するために投入される多量の塩素は、カルキ臭を生むのです。その結果、不人気の理由のNo,1に上がっていた「臭い水」が水道に流れ込むことになるのです。
また、現在の上水道システムそのものにも問題があります。わが国では、戦後、アメリカ式の薬品を投入する「急速濾(ろ)過法」を採用しました。この濾過法は、その名の通りスピーディーに大量の水を浄水できるという利点がありますが、汚染によるカビ臭などが除去できないうえ、塩素の臭いで著しく水道水の味を損ねるという事態を招きました。
さらに、ビルやマンションなどが増加したということも原因のひとつと考えられます。こうした建物や集合住宅では、各部屋へ配水するパイプの材質が問題となります。このパイプの多くが「亜鉛引き鉄管」なので、使用後3〜5年で水に亜鉛が溶け出すようになるのです。そのため蛇口からは、白く濁った水が出るようになります。またその後数年すると、今度は鉄管がサビだして、赤く濁った鉄臭い水が出るようになるのです。

怖いのはトリハロメタンだけ?

最近の水道水に関する問題で一番話題になっているのは、やはりなんと言っても先述のアンケートにも登場したトリハロメタンでしょう。トリハロメタンとは、水中の有機物と塩素が結合して生まれる化学物質で、下水などの汚染度の著しい水を浄水処理する段階の化学変化によって生じるといわれています。トリハロメタンは発ガン性があることで話題になっていますが、現在の水道水に含まれるトリハロメタンの量は、平均で1リットル中に0.05〜0.1mg。これは人が70年間飲み続けたとしても、10万人に1人か32人がガンになる危険性があるという程度のものだそうです。マスコミなどでは盛んに取り沙汰されていますが、『これだけを取り上げて大騒ぎするのは適切ではない』、と専門家は語っています。専門家の多くが水道水中のトリハロメタンと並ぶ深刻な汚染原因として警告しているのは、工場からの廃水に含まれる合成化合物です。その中でも特にハイテク機器の部品を洗浄するのに用いられるトリクロロエチレンやテトラクロロエチレンなどの塩素系化合物は、微生物によって分解されないため、地中へ浸透し、地下水を汚染してしまいます。天然の物質ならば必ず自然の循環サイクルに入って分解されますが、こうした合成物質はいつまでたっても分解されず、永久に消滅することはないのです。

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日本の水源

森と地下水のメカニズム

私たちが一年を通して、水源に一定量の水量を確保できるのは、森林と地下水の存在によるものです。森林の落ち葉や枯れ枝が堆積した地面には、厚い腐食土が形成され、そこに無数のバクテリアが繁殖します。そこへ雨水が降り注ぐと、その水はバクテリアの作用によって浄化されます。そして、さらに地下へと浸透し、何年、何十年という時間をかけて地層を通過しながら濾過され、ミネラルを吸収。私たちが飲むことができる、きれいでおいしい水へとかわっていくのです。日本が”山紫水明の国”といわれるのも、国土の大部分が山と森林に覆われ、河川や湖も多く、年間を通して適度な雨量に恵まれているからに他なりません。ところが最近では乱開発による森林の伐採や、ダムの建設などによって地下水が汚染されており、こうした自然のシステムにも少しずつ狂いが生じています。さらに、ここ数年来の異常気象が重なって、慢性的な水不足や地崩れ、洪水などが各地で頻発しています。

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日本全国・きれいな水道水の町

きれいな水源を持つ町の水道水はおいしい

今なお良質の涌き水や地下水を水源としている地域では、わずかに塩素消毒しただけで直接給水しているところもあります。また、汚染されていない河川や湖を水源にもつ地域では、急速濾過法の浄水処理をしてもおいしい水を給水することは可能です。国内で水道水がおいしいといわれる都市は、熊本、高知、岡山、金沢、鳥取、福井、富山、宇都宮、静岡、前橋、青森、苫小牧など。その中でも特に熊本の水道水は、地下水を塩素消毒しただけの「特級水」で、全国一のおいしさを誇るといわれています。また逆に水がまずいといわれているのは仙台地区、京葉地区、京阪神地区、瀬戸内海沿岸地区、北九州地区などで、工業が盛んで人口密度も高いという点で一致しています。

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水道水の未来

高度浄水処理で塩素臭が消える!

現在、わが国の水道水をまずくする原因となっている「急速濾過法」。その欠点があらわになるにつれ、それを克服した新しい浄水方法が開発されるようになりました。「高度浄水処理」と呼ばれるその新浄水処理システムは、薬品だけに頼っていた今までの処理方法とは異なり、オゾンなどの力を借りて水の純粋さを損なわずに浄水を行うシステムなのです。オゾンは汚染物質を分解し、殺菌効果もあるうえ、塩素と違って水中に残留せず、ニオイもありません。ウイルスの活性を止める力にも優れています。また塩素を用いないので、トリハロメタンの発生も防ぐことができるのです。

自然の自浄力を利用した「EM浄化法」

EM

さらに、現在注目されている浄水方法として、微生物の力を利用した「EM浄化法」が上げられます。EMとは、光合成菌、酵母菌、乳酸菌、麹菌などの微物の総称。これらを汚染された水の中に投入し、その自浄作用で汚れを分解させるのが「EM浄化法」です。  その”EM法”を世界で初めて導入した設施が、沖縄県にある具志川市立図書館です。そこでは、浄化槽の中にEMの菌を投入することで、何とトイレの排水を”飲み水レベル”にまで浄化することに成功しました。EMを投入した次の日には異臭が消え、一カ月で小川のせせらぎのような水が誕生したのです。しかし、やはりこの水を飲むのには抵抗があるため、浄化された水は掃除や庭木への散水、洗車などに使われているそうです。それでも、一年を通して深刻な水不足に悩む沖縄では十分な効果を発揮しており、何と年間の水道代がわずか6万円。従来のシステムを利用していれば、水道代が年間120万円はかかったと言われているだけに、この省エネパワーは世界的に注目されています。

水道水のおいしい都市

厚生省おいしい水研究会が選んだ水道水のおいしい都市(人口10万人以上)

厚生省おいしい水研究会が選んだ水道水のおいしい都市(人口10万人以上)

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きれいな水道水のための、「家庭排水の心がけ5か条」

河川や地下水の最大の汚染原因ともいわれているのが、家庭排水です。美しい水源をよみがえらせ、おいしい水道水を飲むために、毎日の暮らしの中で気をつけたいことを、ここで紹介しておきましょう。

  1. 無リン洗剤を使う
    食器洗いや洗濯石けんは無リンを。
  2. 生ゴミは燃えるゴミとして処理
    食べカスなどを下水に捨てないように。
  3. 油類は水に流さない
    固形化、紙に吸わせるなどして生ゴミに。
  4. 汚れの原因となる液体を流さない
    しょうゆ、みそ汁、牛乳なども流さないように。
  5. 汚れた食器はそのまま洗わない
    お皿についた油汚れは、ティッシュペーパーでふいてから洗う。

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